2025.09.08
介護職の離職率は本当に高いのか?
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「介護の仕事は離職率が高い」と耳にすることは少なくありません。実際、これから介護職への就職や転職を考える方にとっては、「本当に長く続けられるのか」「安心して働けるのか」 が大きな関心事でしょう。
この記事では、介護職の離職率に関する最新データやその背景、さらに「辞めにくい=働きやすい」職場を見極めるためのポイントを、詳しく解説します。
1. 介護職の離職率の現状
厚生労働省のデータによると、介護職の年間離職率は 約14〜16%前後。これは全産業平均(約15%)と大きな差はなく、「特別に高いわけではない」ということがわかります。
ただし、事業所や職種によって差が大きいのが実情です。
- 特別養護老人ホームや老健施設
夜勤が多く、重度の要介護者を担当するため負担が大きく、離職率がやや高め - デイサービスや訪問介護
日勤が中心で生活リズムを整えやすいため、比較的低め
「介護の仕事は離職率が高い」というよりも、どんな施設・どんな働き方を選ぶかで続けやすさが変わる ということを知っておくことが大切です。
2. 離職の主な理由
介護職が離職を考える背景には、いくつかの共通した理由があります。
- 人間関係のストレス
介護はチームで動く仕事です。職員同士の連携不足や、上司とのコミュニケーション不全、パワハラのような人間関係トラブルがストレス要因になることがあります。 - 労働時間・シフトの負担
夜勤や休日出勤が続くと、体力的にも精神的にも消耗しやすくなります。家庭との両立が難しくなるケースも多いです。 - 給与・待遇への不満
「責任が重い割に給与が見合わない」と感じる人は少なくありません。特に長年働いても給与が上がりにくい職場では不満が蓄積します。 - キャリアパスの不透明さ
資格取得の支援がない、昇進の見通しが立たないと、将来のビジョンを描けず退職を考える人が増えます。
逆に言えば、これらの課題に対策が取られている職場は、定着率が高く、安心して働ける環境 だと言えます。
3. 働きやすい職場の特徴
離職率の低い=働きやすい職場には共通点があります。
- 人間関係が良好:相談しやすく、チームで支え合える
- 休暇制度が整っている:希望休や有給が実際に取得できる
- 給与・福利厚生が明確:夜勤手当や資格手当、昇給制度がしっかりある
- 教育体制がある:新人研修や資格支援制度があり、スキルアップが可能
- 業務効率化が進んでいる:ICTや介護ロボットの導入で職員の負担を軽減している
求人票に「制度あり」と書かれていても、実際に使える環境かどうか が重要です。面接や見学で「昨年度の有給取得率は?」「資格支援制度を利用した職員はどのくらいいるか?」など、運用状況を確認しましょう。
面接・見学時に使える!働きやすさを見抜く質問例
- 「昨年度の有給取得率はどのくらいですか?」
- 「資格取得を支援した実績はありますか?」
- 「離職率や定着率はどのくらいでしょうか?」
- 「1日の職員配置や夜勤人数はどうなっていますか?」
4.離職を防ぐためにできること
介護職として長く働くためには、職場選びの前に「自分の軸」を明確にしておくことが欠かせません。
- 自分が大切にしたい条件(給与・休み・教育など)を整理する
「給与」「休日」「教育制度」「通勤時間」など、優先順位を明確にしましょう。 - 面接や見学で職場の雰囲気をチェックする
スタッフ同士の声かけや利用者との関わり方を観察すると、働きやすさが見えてきます。 - 離職率や定着率の実績を確認する
事業所によっては「定着率90%以上」など公開している場合があります。これは大きな判断材料になります。
特に「職場見学」は、求人票や面接だけではわからないリアルな職場の雰囲気を感じられる貴重な機会です。また、自分自身も「資格取得」「キャリアの見通し」を持つことで、モチベーションを保ちやすくなります。
まとめ
「介護職=離職率が高い」というイメージは一部正しいですが、実際には全産業と大きな差はなく、職場によって働きやすさが大きく変わるのが実態です。
大切なのは、求人票の条件だけでなく、
- 人間関係
- 休みの取りやすさ
- 教育・キャリア支援
- 給与や福利厚生の運用実績
といった要素を含めて、自分に合った職場を見極めることです。
転職活動に自信がない方へ
「どの職場なら長く続けられるのか不安」
「求人票だけでは本当の働きやすさが分からない」
そんなときは、介護専門の人材紹介サービスに相談してみてください。現場の雰囲気や定着率など、求人票には載っていない“リアルな情報”を教えてもらえるため、安心して転職先を選べます。これまでの経験を最大限に活かし、より働きやすい環境で活躍したい方は、ぜひ「介護ハイパー」をご活用ください。



